映画

2016年05月23日

news_header_iamahero_201610329_01

【あらすじ】
漫画家アシスタントとしてパッとしない日々を送る、35歳の鈴木英雄(大泉洋)。そんな彼の恋人が、人間を凶暴に変貌させるウイルスに感染して襲い掛かってくる。慌てて趣味の射撃で所持する散弾銃を手に外に飛び出す英雄だが、街はZQNと呼ばれる感染者であふれていた。出会った女子高生・早狩比呂美(有村架純)と逃げるが、彼女は歯のない赤ん坊のZQNにかまれて半分ZQN半分人間という状態に。比呂美を連れてショッピングモールに逃げ込んだ英雄は、そこで藪(長澤まさみ)という勝気な看護師と顔を合わせる。

【感想】
原作の漫画は既読。
映画化が決まったときは、正直なところ無謀だなと感じたし、観ることはないかなぁと思ってたんだけれど、あまりに評判がいいので鑑賞してみることに。

あまりの出来の良さに感動しました。

ここまで素晴らしいゾンビ映画を国産で作ったってのは感動モノです。シチュエーションでしっかり怖がらせるのに加え、ゾンビの造形がとてつもなく気持ち悪い。僕の場合は、大抵ゾンビ物ってのはシチュエーションに怖がってるだけでゾンビそのものにはあまり恐怖を感じません。これまで観てきた数々のゾンビ映画でただ一作品だけ、造形に怯えたのはイタリア産のゾンビ映画「ゾンビ3」だけでした。つまり「ゾンビ3級」の恐ろしい造形とも言えるわけで、個人的にそれは最大級の賞賛です。ホント、ゾンビ3級にマジキモい。おまけにテンポもいいわ、有村架純も長澤まさみも可愛いわ、こんだけキモカワいい映画でさらに笑わせるところはしっかり笑わせてくれるっていうね、もう褒めるところしかない。観る前は原作読んでるだけに、大泉洋はないわー、なんて、がっくしきてたんですけど、終わってみれば大泉洋じゃなきゃこの映画はここまで良くならなかったと。

一時期は日本映画はもう衰退しちゃった感があったのですが、近年の日本映画はめちゃくちゃいい作品がポンポン出てきてますね。

劇場で極上なゾンビ物を味わうなんて機会はそうそうあるもんじゃないので、行ける人はレンタル待ってないで是非劇場で鑑賞するのをオススメします。


座頭魄市orejiru at 21:51│コメント(0)トラックバック(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

2016年04月18日

room

映画館で泣いたのは久しぶりです。

映画館という、人が大勢集まっている空間で涙をぽろぽろ流すのは、気恥ずかしさのほうが先にくるので、いつも自然にブレーキがかかるのですが、この映画においては抑えきれませんでした。映画館でなければ咽び泣いてしまうところです。ジャック役を演じたジェイコブ君の演技力がスゴい。ジェイコブ君はうちの息子と同い年なので、余計に感情移入してしまったのもあるかもしれません。

あらすじはこんな感じです。
施錠された狭い部屋に暮らす5歳の男の子ジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)と、母親ジョイ(ブリー・ラーソン)。彼女はオールド・ニック(ショーン・ブリジャース)によって7年間も監禁されており、そこで生まれ育った息子にとっては、小さな部屋こそが世界の全てだった。ある日ジョイは、オールド・ニックとの言い争いをきっかけに、この密室しか知らないジャックに外の世界を教えるため、そして自身の奪われた人生を取り戻すため、部屋からの脱出を決心する。

あらすじだけ聞くとサスペンスというか、ホラーというか、ダークな展開を想像してしまうんですけど、物語の序盤で意外にあっさりと脱出してしまうんです。7年もの地獄のような日々は描かれていないだけなので、「あっさり」という表現は適切ではないかもしれませんが、映画の尺で見た場合の「あっさり」です。そして物語は、想像していた「ルーム」とは全く別の、概念としての「ルーム」をあぶり出す展開に。ああ、そういう意味の「ルーム」だったのかと、その見事なストーリー展開に唸り、概念としての「ルーム」から、世界に飛び出していく子どもの純粋さと強さに、子を持つ全ての親たちは嗚咽するはずです。

2016年暫定ベスト。間違いなく2016年ベスト3には入ってくる映画。いいもん見た。

座頭魄市orejiru at 18:57│コメント(0)トラックバック(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

2016年03月19日

エベレスト

【あらすじ】
ネパールの首都カトマンズ。ヒマラヤ山脈が見えるその街で、日本人カメラマンの深町誠は古めかしいカメラを見つける。それはイギリス人登山家ジョージ・マロリーが、1924年6月8日にエベレスト登頂に初めて成功したか否かが、判断できるかもしれないカメラだった。カメラについて調べを進める深町は、羽生丈二というアルピニストの存在にたどり着く。他人に配慮しない登山をするために孤高の人物となった彼の壮絶にして崇高な人生に触れるうちに、深町の胸にある思いが生まれる。

【感想】
昨年末に公開された「エベレスト3D」(感想はこちらhttp://takushi.blog.jp/archives/52047089.html)は、やや不満を感じたのだけども、日本版エヴェレスト鑑賞してみて思うのは、ああ、あの「エベレスト3D」の映像はやっぱり凄かったんだなと、むしろ「エベレスト3D」を照り映えさせるための一本になってしまったと思う。エベレスト3Dは標高4800M付近での撮影、日本版は5200M付近での撮影らしいので、より極限の映像が見られるんじゃないかと淡い期待もあったんだけど、より高いところで撮ればいいなんて単純な話じゃない。残念だけど「エベレスト3D」の方がはるかに標高が高いところで撮影していたように皆さん感じるだろうね。

それと、僕は原作小説がかなり好きなので、余計に不満を感じてしまったところはある。そもそも2時間におさめようなんて初めから考えずに、前編後編に分けても良かったんじゃないだろうか。最近流行りのようだし。折角エベレストで撮ってるんだからさ。「岸よぉ...岸よぉ...」のセリフすらもないなんてあんまりじゃないか。

ただ、ひとつ素晴らしかったのは岡田准一と阿部寛の演技。特に岡田准一の演技はめちゃくちゃ良かった。岡田准一だけ8000M付近で自撮りしてんじゃないかってくらい目がいっちゃってた(褒めてる)。

役者が良かっただけに、ほんとう、もったいない映画化でした。プロデューサーも監督も、なんで2時間におさめようって思ったのか。ちゃんと説明、謝罪会見してほしい。

座頭魄市orejiru at 20:54│コメント(0)トラックバック(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

2016年03月06日

c19b1bacfb9591b26df4edae3da3e078-640x360

【あらすじ】
2005年のアメリカ。金融トレーダーのマイケル(クリスチャン・ベイル)は、サブプライムローンの危機を指摘するもウォール街では一笑を買ってしまい、「クレジット・デフォルト・スワップ」という金融取引で出し抜いてやろうと考える。同じころ、銀行家ジャレド(ライアン・ゴズリング)がマイケルの戦略を知り、ヘッジファンドマネージャーのマーク(スティーヴ・カレル)、伝説の銀行家ベン(ブラッド・ピット)らを巻き込み……。
【感想】
リーマンショックとはなんだったのかを簡単にでもいいので復習してから観た方がより楽しめる映画。住宅バブルの異常さにいち早く気付き、経済が破綻し、多くの国民が失業・破産して路頭に迷うことになる方へと逆張りをするという、勝っても負けても心が蝕むマネーゲーム。投資の世界に興味があるなら是非見ておくべき映画。

劇中の挿入歌で「一番大事なものが〜♪一番遠くへ行くよ〜♪」と徳永英明の「最後の言い訳」が使われていて、おっ!て不意をつかれた。英語圏の人には調べないと分からないメッセージ。

劇中ではちょいちょい役者がカメラ目線になって、観客に語りかけてくる。2014年公開の「ウルフ・オブ・ウォールストリート」と同じ金融の世界を描いている上に、同じ手法というのもあって、二番煎じ感が否めないのがマイナスポイント。

投資家マイケル・バリーは現在、「水」一本に絞って投資している、というのも興味深い。エネルギーよりも重要なビジネスになるって言われてますもんね。

座頭魄市orejiru at 11:31│コメント(0)トラックバック(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

2016年01月17日

soc_main1

【あらすじ】
1986年、カリフォルニアのコンプトン。アメリカ屈指の犯罪多発地域として知られる同地に暮らす、アイス・キューブ(オシェア・ジャクソン・Jr)、ドクター・ドレー(コーリー・ホーキンズ)ら5人の若者はヒップホップグループN.W.A.を結成する。危険と隣り合わせで、先の見えない毎日を強いられている不満や怒りをビートとリリックに乗せて吐き出す彼らのサウンドは、瞬く間に絶大な人気と支持を集める。しかし、名声を得た彼らに社会からの偏見や仲間の裏切りといった苦難が降り掛かる。
【感想】
池袋のシネ・リーブルで鑑賞。
80年代、アメリカ屈指の危険地帯コンプトンから、言葉で体制に立ち向かった伝説のヒップホップグループ「N.W.A」の伝記映画。
僕はヒップホップが好きなので割り増して楽しめたのですが、あまりヒップホップに良いイメージを持っていない人でも楽しめる映画になってると思います。当時のアメリカ社会における黒人差別の実情が描かれているので、彼らの攻撃的な姿勢の裏にはどんな想いがあるのか、そもそもどんな背景があっての歌詞なのかが理解できるので面白いですよ。

ただ、製作にドクター・ドレーとアイス・キューブが関わってるだけあって、ところどころ美化されていて事実は映画の中よりもしょっぱい箇所があります。そりゃドクター・ドレーもアイス・キューブもかっこよく見せたいですから当然のことではあるのですが、そういった場面では若干冷めたのも事実。ヒップホップ好きで彼らのファンでしたら是非ドクター・ドレーとアイス・キューブがかっこつけてオーバーに演出した箇所を探してみてね。

座頭魄市orejiru at 19:25│コメント(0)トラックバック(0)このエントリーをはてなブックマークに追加
最新記事
記事検索