2015年12月25日

2015年に感動した作品は、小説部門では断トツで「ストーナー」でした。
http://takushi.blog.jp/archives/52050181.html

映画に関してはこれから年末までに「スターウォーズ」と「DENKI GROOVE THE MOVIE?」を観なければ年を越せませんので保留にしておいて、先に2015年の漫画部門。

これは本当に感動した。

みちくさ日記 (tourch comics)
道草晴子
リイド社
2015-10-09



amazonで「よく一緒に購入される商品」で紹介される卯月妙子の「人間仮免中」が面白く読めた人、あるいは吾妻ひでおの「失踪日記」が好きな人には大変オススメの漫画です。

以前の記事
「人間仮免中を読んで」(内容閲覧注意)
http://takushi.blog.jp/archives/51931050.html
「喜劇」とは「悲劇」の連続によって生まれる「失踪日記2 アル中病棟」
http://takushi.blog.jp/archives/51974579.html


道草晴子さんは13歳にして「ちばてつや賞」を受賞してデビューをした漫画家さん。しかし14歳にして精神病院へ入院するはめに。統合失調症と診断され、クスリで意識がぼんやりした状態がデフォルトのまま青春時代を過ごす。その後も精神病院を出たり入ったり、15年以上もの壮絶な記録。そしてそれが30歳にして誤診だったって発覚するというね…もうシュールすぎて辛い。

精神病棟内がやばい。お薬で意識がぼんやりした患者がみなさんで集まって、モーニング娘の「LOVEマシーン」を踊り狂ってるのは思わず吹いた。
「にっぽんの未来はウォウウォウウォウウォウ」
「世界がうらやむウェイウェイウェイウェイ」
この、日本の未来感よ。
何回読んでもここで吹き出す。

絶望的な日常をシュールな「笑い」に変えるセンスはまさに天才的。そして何よりも、ラストめちゃくちゃ感動します。みんなどこかしら欠けてる。寄り道して、道草食って、たとえ振り出しに戻ったっていいじゃない。ただ、生きる。素晴らしい人生じゃないか。

きっと読んだあと、空がおもったより青いことに気がついて、昨日よりも前向きになれるような、そんな最高の漫画です。

無理をしてまで描かなくていいけど、気が向いたらまた描いて、気が向いたらまた漫画本出してほしい。絶対買うから。

座頭魄市orejiru at 19:26│コメント(0)トラックバック(0) │ このエントリーをはてなブックマークに追加

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