2015年12月10日

草思社から出版された「世田谷一家殺人事件」を読んだのはもう何年も前の事だけど、つい数日前まで外国人犯罪集団「クリミナル・グループ」の存在を疑ったことはないし、書かれていた内容について疑問に思うこともありませんでした。ただただ、クリミナルグループ怖ぇ!と怯えてた。




本書を読んだあとにネットを使って調べればすぐ分かることだったのに、鵜呑みにしていたのが今となっては恥ずかしい。というのも、著者「斉藤寅」版の「世田谷一家殺人事件本」は警察当局から内容が事実とは異なっていると指摘されていたようで、amazonレビューを見ても分かるとおりデタラメな本として今は定着しているようなのだ。


その事実をなぜ今頃になって知ったのかというと、今週1冊の本が刊行されたから。


世田谷一家殺人事件 15年目の新事実
一橋 文哉
KADOKAWA/角川書店
2015-12-05


kindle版もあります。



amazonの書影では帯の文言を確認出来ないのだけれども、書店で見れば銀の箔を豪快に使った大きな文言が飛び込んでくる。

わたしは真犯人に会った。

順番としてはこの本を見かけた時はまだクリミナルグループこそ真犯人だと信じて疑わなかったわけで、マジか!クリミナルグループに飛び込んでいったのかよ!と驚いたわけだ。

すぐに購入して、その足で(仕事中だったにもかかわらず)喫茶店に入り、夢中で読んだ。

一橋文哉もまた、情報の出所は公にしない書き手のため、話の信憑性については裏付けが取れない部分もあるわけだけど、この本は説得力が強かった。というか、この本こそが真実だろうなと信じられる内容だった。

一橋文哉の3億円事件を読んだ人なら、そのぐいぐい引き込む文章を体験済みだろうけど、今度の新刊もまあすごい。

三億円事件 (新潮文庫)
一橋 文哉
新潮社
2002-02-28



2014年のベスト10にいれた清水潔の「殺人犯はそこにいる」級に、手に汗握りながらの読書でした。

実際のところはクリミナルグループではなかったのだけれども、まぁ、、、恐怖は増幅してしまいます。読んでみてください。ほんとに怖いから。

2015年のベスト10冊に間違いなく入る書。


座頭魄市orejiru at 12:13│コメント(0)トラックバック(0) │ このエントリーをはてなブックマークに追加

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