2013年08月23日

2007年、わたしは埼玉県の戸田市に住んでいました。
夜の10時頃でしたでしょうか。
仕事中に嫁から着信があり、それをうけると電話越しに泣いておりました。
理由は次のとおりです。

近所のイトーヨーカドーに買い物に出掛けたその帰り道、不審な男にあとをつけられていました(その時点で嫁は気付いていませんでした)。マンションのエレベーターに同乗してきた男に「何階ですか?」と聞くと、無言で6階(我が家は5階)を押しました。先に降りた嫁が玄関の鍵をあけ中に入り、扉を閉めようとしたその瞬間、強い力が扉にかかりました。先ほど6階を押した男が外から開けようとしていたのです。
必死に扉を閉めようとしましたが、男の力には及びません。男はニタニタと笑いながら怯える嫁の姿に興奮を覚えたのかペニスをさらけ出しました。

そしてその場で自慰をはじめたのです。

扉をなんとか閉めようとする嫁に、その姿を嘲笑いながら自慰をする男。男はついに絶頂をむかえて我が家の玄関に精液をぶちまけました。そこでその日は満足したようで足早に逃げていったのです。

帰宅したわたしは、状況を聞いてすぐに警察に連絡しました。
30分ほど経った頃、警察官数名が到着し事情聴取。
犯人は特定出来ないため「被害届」という形となりました。

一点気になったのは、玄関先にこびりついている乾いた精液。
それに触れてこない警察官に「証拠として採取しないんですか?」と聞いたところ「ん〜乾いちゃってるからねえ」と返されました。

いや、関係ない。

結局わたしが掃除するしかありませんでした。

なんとも表現しようのない感情を抱きました。
特定出来ない以上「告訴」など出来るはずもない。
しかし「被害届」の効力なんてゼロに等しい。
結局じぶん達で犯人を特定するか、被害を防止する方法を考えなければいけません。
マンション管理人に防犯カメラの設置を依頼したところ、前向きに検討していただきました。


しかし防犯カメラの設置工事の前に、味をしめたその男は再び姿を見せました。
またもや同乗してきたその男に怯えながら5階に降りると同じ行為に耽りました。※同乗する前に大声出すなり、エレベーターホールで対処出来ただろうと嫁に言ったのですが、同じマンションの住人という可能性もゼロではないという疑心や恐怖心などが判断を鈍らせたようです。痴漢行為をされても声をあげられないというのと同じなのでしょう。


二度目のその事件があり、わたしは引っ越すしかないと判断しました。
杉並区に引っ越してからは何事もなく生活が出来ています。



そんないや〜な思い出が本書を読んで少し蘇りました。
「桶川ストーカー殺人事件―遺言―」




どうしようもない警察の体制が明るみになった事件として骨子のみ知っていましたが、本書で詳細を知り、改めて警察の対応のひどさに憤りを覚えずにはいられませんでした。これはあまりにひどい。

事件についてはWikipediaに詳しくあるので参照してみてください。
桶川ストーカー殺人事件

著者のジャーナリズム精神がストーカー規制法立法を勝ち取ったことは、被害者や遺族の方にとって救われる——ことはないにせよ、少なくとも詩織さんが二度殺されるのを阻止できたのかな、と思いたい。
似たような境遇に苦しむ人が少しでも減るといいのですが、この事件から10年以上経っても相変わらず警察の不祥事が目につきますし、ストーキング行為に苦しんでいる女性が減ったのかどうかも怪しいもんです。警察官がストーキング行為や未成年に手を出して捕まる笑えない話も恒例行事のように起こります。警察も民営化して2.3つ選べるようにした方がまし。はやいとこ警察民営化しましょう。

著者の清水潔さんはこの事件の後も精力的に活動を続けているようです。

あの足利事件で無期懲役が確定していた菅家さんの無罪を証明し、今もなお真犯人を追っているようです。その他にも2005年に海外逃亡した強盗殺人犯を追ってブラジルに渡り発見し逮捕に導くなど、その実行力に頭がさがります。

ネットでは「マスゴミ」「無能警察」は言うまでもなく、常識的に考えて認知されていますが、その流れの元には清水潔がいて、ジャーナリズムの権化として今もなお活躍中だということは忘れないでおきたい。


※※※
父親となってからは本書のような事件モノを読むたびに『加害者の親の「子の育て方」』が気になります。
ほとんどの事件モノは被害者側を詳細に書き、残虐な事件であること、加害者がどれだけ罰せられるべきかに焦点があてられています。
「子の育て方(生い立ち)」に焦点をあてた方が犯罪の問題点、防止策に迫れるのではないか。

そのような本を知っている方がおりましたら是非おしえていただけるとうれしいです。


座頭魄市orejiru at 11:58│コメント(0)トラックバック(0) │ このエントリーをはてなブックマークに追加

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