2013年06月09日
金輪際 (文春文庫) [文庫]
主語がでかい人間は信用ならない。
水で薄めた醤油を好んで飲むほどわたしは呆けていない。
毒でも薬でもいい。わたしは私的な感情の濃縮液を味わいたい。
インターネットは、ますます薄めたものが増えている。
おっと、主語がでかい。
主語に気をつけなはれ。
車谷長吉は私小説家、主語はちっさい。
主語ばかりか、人間の器もちっさい。
ちっさい、ちっさい男だが、信用できる。
人間関係に悩みがあるなら、車谷長吉を読むといい。
どういうわけか、悩みが解消されるのだ。