2012年02月16日

以下引用長いけどtwitterつぶやき、BI議論再燃か。


2012/02/15 07:07:05
昨日の読売テレビTEN。ベーシックインカムについての高岡デスクの解説は間違っています。高岡さんは、ベーシックインカムを無条件の生活保護のように説明し、その目的は、無条件にする代わりに額を減らすことにあると解説。これは完全に間違い。額を減らすことが目的ではありません。

2012/02/15 07:08:34
ベーシックインカムは、究極のバウチャー制度。供給者側の論理で役所の仕事を増やすのではなく、バウチャー制度によって役所の仕事を絞り込み、補助金を受ける団体をとことん失くしていくことにあります。間接経費の削除が目的です。

2012/02/15 07:10:48
ベーシックインカムが成立すれば(これは不可能な政策と言われています)、年金制度、生活保護制度、失業保険制などを失くす可能性を考えることができる。それにまつわる組織が不要になるのです。

2012/02/15 07:12:43
また家計を助ける色々な助成制度(家賃補助、保育料補助、幼稚園料補助、医療費助成、就学援助、私学助成、塾代助成、子ども手当その他諸々)がありますが、それも一本化できる可能性が出てくる。

2012/02/15 07:14:12
商店街振興を始めるとする事業活性化策も、業界団体に補助を打つのではなく、消費者にお金を回し、消費者が選択することによって業界団体が切磋琢磨する真の振興策になる。文化振興も同じ。消費者にお金を回すことによってどの文化にお金を出すかは消費者の選択に委ねる。

2012/02/15 07:18:48
そして誤解をしちゃいけないのは、ある一定のラインまで(給付額まで)は超共産主義的制度だが、それを超えると自由主義が徹底されるという価値観。ベーシックインカムまでは社会全体で富を分け合う。しかしそれを超えると能力や努力で差が出てくることを容認するという考え。

2012/02/15 07:20:56
共産主義と自由主義のミックス型。国がある程度のレベルになるまでは公が一方的に供給する必要がある。しかし今の日本のレベルになるとほぼ社会の仕組みが成熟し、これ以上の「無理な」発展を望む必要がなくなってきた。もちろん普通の発展は必要ですが。

2012/02/15 07:22:40
そうなると供給者側の論理ではなく、ユーザー側の論理で物事を考えるべきだ。今までは公が振興させたい分野にお金を入れていた。しかし、これからはユーザー側に選択させるべきだ。一方的な供給だとそれに価値があるのかどうかが分からない。ユーザーの選択に晒すべきなのである。

2012/02/15 07:25:14
今の複雑怪奇な補助制度、助成制度、社会保障制度は社会の仕組みの成熟に合わせてきた結果。もう限界です。これによって行政組織もどんどん肥大化してくる。それだったら国民に一定程度の現金を先に配布する。それによってバサーッと色んな制度がなくなり、公の組織がなくなるのではないか。

2012/02/15 07:27:07
行政組織の代わりをNPOなどの団体が務めるようになるかもしれない。行政が税金を集めて使うのではなく、国民がお金を使う。公の仕事をやる組織も公務員組織の専売特許にはならない。国民が公務員を選ぶのか、NPOなどを選ぶのか選択するのである。そのために一定の額だけ国民全体に配る。

2012/02/15 07:28:56
これがベーシックインカムの根本思想。一定レベルまでは超共産主義でありながらそれを超えると自由主義。そして究極の小さな政府を目指し、補助金を受ける団体をとことんなくしてく。ユーザー側、国民側に立つ制度です。ただし、実現は不可能と言われています。研究し、維新の会で議論していきます。

2012/02/15 07:25:13
べあ(1) 橋下徹さん @t_ishin が、今朝、「ベーシック・インカム」についてツイートされている。その趣旨に賛成である。私は、以前からベーシック・インカムの導入を真剣に検討すべきだと考えてきた。国の成り立ちを根本から変えようと思ったら、それくらいのことをした方がいい。

2012/02/15 07:26:36
べあ(2)日本国憲法は生存権を保証する。ところが、「生活保護」の認定の現場ではさまざまな齟齬が生じていることは周知の事実である。「ベーシック・インカム」というかたちで経済状況に関係なく一律に給付を行うことで、生活保護認定にかかわる恣意的な行政運用のコストが削減できる。

2012/02/15 07:27:35
べあ(3)もっとも、ベーシック・インカムにしても行政コストがゼロになるわけではない。これについては論文があって、つまり、権利があっても行使しない、あるいはできないような状態にある人(独居の人や、精神的な問題を抱えている人)を見つけ出し手当するコストがかかるというのである。

2012/02/15 07:29:02
べあ(4)ベーシック・インカムが、経済システムとしてどのように成立するのかという理論的解析は興味深い。「ゼロ点」を再定義する、いわば「くりこみ」(renormalization)のようなものなのだろう。税率がどれくらいだと成り立つのか、定量的なモデルの構築が必要。

2012/02/15 07:30:38
べあ(5)ベーシック・インカムは、人々が自由に競争すべきだというリバタリアンの思想と相性がいい。ある程度失敗しても、最低限度の生活はできるという安心感があるから、人はチャレンジできる。ベーシック・インカムが、発達心理学における「安全基地」(secure base)になる。

2012/02/15 07:32:14
べあ(6)自由な競争が行われるためには「安全基地」を与えるセーフティ・ネットが必要。教育においてもそうで、経済格差が受けられる教育の格差につながっては、自由な競争が担保できない。「自己責任」は、実は市場の競争の自由を保証しない。基礎としての助け合いがあって、初めて大競争は起こる。

2012/02/15 07:33:39
べあ(7)小泉純一郎さんの政権の頃から、国民が一貫して求めているのは、非効率とぬるま湯の行政の改革であり、それをきちんと唱えた政治家は必ず高い支持率を得ている。これは一種の生存本能のようなものであって、民間に比べて行政がぬるいというのは、多くの国民の偽らざる実感であろう。

2012/02/15 07:36:04
べあ(8)公務員をされている一人ひとりの能力が低いわけではない。問題は、個人がその能力を十分に発揮できないシステムそのものの中にある。だからシステムを変えなくてはならない。ベーシック・インカムのような基本的なサポート体制の上の自由競争。日本再生の一つのひな型であろう。

2012/02/15 07:38:09
べあ(9) 橋下徹さん @t_ishin に賛成する人も反対する人も、どうして氏が支持されているのかよく考えた方がいい。クロック数の高さと、自由への志向性。逆に言えば、公務員はクロック数が低いし、自由がない。地方にいくほど公務員がもっとも望ましい職業になる。そんな国はおかしい。

数年前、ネット上でベーシックインカム議論に火がついた事あったけれども、なんとなーく消えていったような。これを機に国民にベーシックインカムという考え方が広まって、一人一人がどうしたらいいのか意見が交わされるまで発展していったらいいな。

一番の問題は財源をどうするのかってところだけど、その前に今日もうひとつ気になった経済関連のニュース。
政府、復興財源に「休眠預金」検討=金融界は反対
政府は15日、金融機関で10年以上お金の出し入れがない銀行預金口座(休眠口座)の預金を、東日本大震災の復興支援財源に充てる検討に入った。同日夕に開く政府の「成長ファイナンス推進会議」で議論する。
 英国などを参考に第三者機関が設置する基金に休眠口座の預金を移す案などが検討される見通しだ。ただ、銀行などは基金の管理運営や費用負担などをめぐって反対意見が多く、実現には紆余(うよ)曲折が予想される。
 「休眠口座」は最後に資金を出し入れした日から10年以上が経過した預金のうち、預金者との連絡が取れないものなどを指す。銀行や信用金庫などを合計すると毎年800億~1000億円が発生しているとみられ、請求のない預金は銀行の収入となっている。
 
これに対して2ちゃんやtwitterやyahoo掲示板とか諸々ざっくり見ると国民の大半は怒ってる?盗人民主党って考えが大勢。いい案なんだけど。。。

この“動かないお金”を動かすのがとにかく大事な事で、動いていないお金は本来の役割を果たしていない“ただの紙切れ”でしかない。使われてはじめてその“紙切れ”は“お金”になる。人様のお金をネコババして使いましょうって話じゃなくて、動かないお金を動かしましょうって案。当然その持ち主が引き出そうと思ったらいつでも引き出せるのに、盗人扱いは的はずれ。

ただ、“復興財源”って言葉は撤回してほしい。あくまでシステムとして。


で、話をベーシックインカムに戻すと、この動かないお金を財源にする方法がある。
相続税100%にしてしまう方法。
死んだ時に余ったお金は全部社会に還元しましょうよ。
嫌なら生きているうちに使っちゃいましょうって発想。
子どもからすれば、親の遺産をあてにできないのは辛いところかもしれないけど、親として子に残さないといけないのはお金を稼ぐ方法であって、お金そのものではないはずだ。
相続税100%にしてしまう事で、お金は健康的に回っていく。

という、新しい社会モデルの提案。
詳しい内容はこちらの書籍を是非どうぞ。

働かざるもの、飢えるべからず。 だれのものでもない社会で、だれもが自由に生きる――社会システム2.0 (サンガ新書)
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小飼 弾さんからtwitter経由で献本頂いた本。
献本のお礼とともにステマ(?)させて頂きます。

政治家はシステムを作る事に徹してほしいですね。
復興という名の呪いをかけて正義ぶってないで、こういったまともなシステムをどんどん提案し、議論していってほしいもんです。


座頭魄市orejiru at 00:34│コメント(0)トラックバック(0)雑記 │ このエントリーをはてなブックマークに追加

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