2011年06月13日

半年遅れでDragon Ashの新作アルバム『MIXTURE』を聴いてみて、
うるっときたので記事に残しておこうと思いたち


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Dragon Ashにはまったのは高校卒業してまもない十代の頃。
90年代のハイティーンをロックバンド聴いて過ごした多くの若者がDragon Ashの音とHIPHOPとが融合していく姿に熱をあげていたように思う。
99年発表の『Grateful Days』以降、発表の度に前作を上回る名曲を聴かせてくれる彼等にはひたすらについていく価値があった。Dragon Ashの根元にある“ロックバンドの心”は決してブレる事なくジャンルの壁を越えていく姿は神懸かっていたと思う。
99年発表のアルバム『Viva La Revolution』は今でも僕の五本の指に入る名作だ。

問題はその後だった。
Dragon Ash『Summer Tribe』
これにZEEBRAが怒りを露わにし、キングギドラ名義で『公開処刑』を発表。たしかにZEEBRAの歌い方だと思ったしモノマネと言われても仕方ない。ただし愛情、尊敬の念を感じたけどね。それに音は格別に良かった。若干濁りはあるものの、夏を思い出す名曲なのは間違いない。
実際kjも当時インタビューでZEEBRAを尊敬し、競演出来た喜びを語っている。(公開処刑の一件のあと「やらなきゃよかった」と洩らしたが。)『Grateful Days』での共演の喜びは相当のものだっただろう。そんな尊敬している人にDISられた現実がDragon Ashのあの突き抜けた音楽を失速させてしまったように思う。

それからのDragon Ashの迷走は聴くに耐えなかった。憧れていただけに、失望も大きく、僕は耳に一度はいれるものの、心に響く音は出せていなかった。随所にDragon Ashの突き抜けそうなセンスをずっと感じながらも…



あれから約10年が経つ。

今回のアルバムを聴いて少し泣きそうになった。
ラテン音楽にどっぷり浸かり持ち帰ってきたリズムがぶっ飛んでる
「リズム」フェチな人は一度聴いてみるといい。
このリズム感は相当なもん。そしてDragon Ashの音と相性が良い。
思わず『kjおかえり』と“言いかけた”

“言いかけた”ってのはDragon Ashのコアなファンならわかると思う。
アルバム名をMIXTUREにした意図やその意思が伝わってきたし、ファンとしてとても嬉しく思う。でも違う。今はまだ過去のDragon Ashが聴かせてくれたMIXTUREの枠から突き抜けていない。正直なアルバムの感想は、『もっと熱狂の渦に連れていってくれよ』

kj、貴方の自ら作ったハードルは相当に高いです。
でも越えられる。貴方の『リズム感』を他には知らない。

当時、Dragon Ashを聴いて夏を過ごしたロック好きな人達
そして今はDragon Ashから離れてしまった人達
Dragon Ashの次回作に期待しよう
そう遠くない未来にDragon Ashがとんでもない音を鳴らしてくれる
そんな予感がします。


今回のアルバムに収録されている『ROCK BAND』より

時は流れ冷めぬ感情
突き動かすあの頃の感動
忘れてねぇ今も何も
俺の夢はロックバンド

・・・・

夢見た理想と現実
あらがい鳴らすディストーションと旋律
洗い流す胸の中
そう“未来は僕らの手の中”




座頭魄市orejiru at 22:14│コメント(0)トラックバック(0)音楽 │ このエントリーをはてなブックマークに追加

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