2015年01月

2015年01月31日

先に紹介した「カレーの教科書」http://takushi.blog.jp/archives/52015905.htmlと併せて読みたいスパイス完全ガイド。この本は自信をもってオススメ。買って絶対損はしないと断言できる。これを読めば、魅惑のスパイス世界の虜となるに違いない。

小学生の頃に理科の実験が好きだった人なら、スパイス調合にのめり込んじゃうと思うんだ。スパイスの歴史からはじまり、蘊蓄、特徴から利用法、そして薬用としての効能まで。

例えば妻の体調が優れない場合に、症状をきいて、それに見合ったスパイスを調合してやって症状を和らげてやることも可能になる。

スパイス完全ガイド 最新版
ジル ノーマン
山と溪谷社
2006-10-01


なにより、写真が美しいので図鑑として眺めているだけで楽しい。まるで美術本のよう。

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そして世界中のミックススパイスを分解して説明してくれる。

最も有名なミックススパイス「ガラムマサラ」
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アフリカと中東のミックススパイス「バハラット」に「ザグ」
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そしてそして、世界中の旅人を虜にし、ミックススパイスの女王とも呼べるモロッコの「ラセラヌー」
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「ラセラヌー」は日本では入手困難なスパイスもあるので、調合は難しいそうだけど、いつの日か作りたいね。

さぁ、ロマンチックなスパイスの世界へようこそ。

座頭魄市orejiru at 22:59│コメント(0)トラックバック(0)  | このエントリーをはてなブックマークに追加
BLOG「アルカンタラの熱い夏」の1000冊紹介(http://sasakill.blog.jp/archives/cat_10025994.html)で、料理関連の紹介が続いているのを読んでいるうち、僕も料理本を紹介したくなった。

紹介したい本は「カレーの教科書」

水野仁輔 カレーの教科書
水野 仁輔
NHK出版
2013-05-16


これまで僕にとってカレーのレシピは神秘のベールに包まれていたのだけれども、この1冊がカレーの全体像を明るく照らしてくれた。

カレーといえば、「数十種類のスパイスをブレンドした秘伝の配合」のように、素人には難解な世界のように考えていたんだけど、ひとつひとつのスパイスの役割を理解することで、いとも簡単にカレーを構築できるようになる。これさえ読めばスパイスの調合を組み立て、オリジナルのカレーが生み出せる。

カレー屋に行くのも楽しみになる。読む前は「この店はうまい!」「この店は普通だな…」なんて小学生のような感想しか出てこなかったのだが、読めばスパイスを理解できるので、スパイス調合や全体の行程を楽しめるようになる。どうなってるのか全くわからない店もあるけど(神田の共栄堂など)。

amazonレビューでは内容が冗長だと評価が低いようだけど、カレーをちゃんと理解するために必要な知識がコンパクトにまとまってると思う。レシピ本として購入すると冗長かな。
例えばこんな感じ。

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玉ねぎの切り方、炒め時間によって糖度や色がどのように変化していくのかを、14ページにわたって解説している。こういうところが冗長だと感じる人にはオススメは出来ない。

カレーのレシピ本ではない(でも11種類のレシピは載っている)
カレーのレシピを発想できる力を養う本、まさに「カレーの教科書」なのです。

お値段が高い本なので、気になる方は書店で内容確認したうえで判断してくださいね。

座頭魄市orejiru at 10:13│コメント(0)トラックバック(0)  | このエントリーをはてなブックマークに追加

2015年01月25日






二人の日本人が拘束され、うち一人(湯川遥菜さん)が殺害されたというニュースが流れている。対岸の火事ではなくなったイスラーム国問題。そのあまりにも複雑な問題を一度整理して考えてみようと、そもそもの事の発端(正確にはもっと歴史を遡らなければいけない複雑な問題だけど)のジャスミン革命、アラブの春から学んでいこうと本書を手に取った。

著者は30年ちかくにわたりアラブを取材している田原牧さん。

アラブ周辺の現地の空気がよくわかる良書だった。

ただ、少し気になったのは、本書は「アラブの春」と日本の「反原発問題」を絡めて語るプロパガンダ書となっている点。この内容で開高健ノンフィクション賞が与えられたというのが気にかかった。決して内容に文句があるわけでもないし、イスラーム問題を探るうえでも非常に価値のある本だと感じたのだが。

イスラーム国についても、「過激派」組織と一括りで語るのは危険を孕んでるのがわかった。だがしかし、正直あまりにも複雑すぎて頭の中は余計もつれてしまったように思う。そもそも第一線で取材している本人ですら、組織図の把握が困難なのだから分かるわけもないか。

あの周辺から争いが消える日はくるんだろうか。
神がいるかぎり、その日は来ないのだろうな。

座頭魄市orejiru at 16:32│コメント(0)トラックバック(0)  | このエントリーをはてなブックマークに追加

2015年01月24日

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【あらすじ】
1950年代から1960年代にかけて、哀愁漂う大きな目の子供を描いた絵画「BIG EYES」シリーズが世界中で人気を博す。作者のウォルター・キーン(クリストフ・ヴァルツ)は一躍アート界で有名人になるものの、何と実際に制作していたのは内気な性格の妻マーガレット(エイミー・アダムス)だった。自身の感情を唯一表現できるBIG EYESを守るため、マーガレットは自分が描いたという事実の公表を考え……。

【感想】
ティムバートン監督の最新作ですが、最後までティムバートンらしさを感じることが出来ませんでした。これ観た他の人はティムバートンらしさを感じていたんだろうかと気になって、少し検索してみましたが「ティムバートンっぽい世界観でした」って人が多いんですね。僕にはさっぱりでした。名前だけ貸して他の新人さんに映画製作の機会を与えたんじゃないかって今でも疑っているくらいです。

マーガレットがどんな女性なのかもイマイチ分かりづらくて。というのも、この映画はマーガレットが娘と二人で旦那を捨ててサンフランシスコに逃げ出すシーンから始まるんです。最初の旦那が登場しない。逃げ出したくなるほど酷い酷い旦那だったんでしょうけれども、そういう説明も一切ないのでちょっと面食らってしまうんですよね。もっと言えば、ざっくりした早回しでもいいから幼少期からの彼女を知りたかった。

突然逃げ出して、サンフランシスコで2度目の結婚をして、もう最初からマーガレットの画風は完成されてて「BIG EYES」描いてるんですよね。どうして目を大きく描くのか、どうして子どもの絵ばかり書くのか、そういったことを、彼女の幼少期からの流れの中から読み取りたいわけじゃないですか。そういうのが映画っぽいというか。

マーガレットさん、今もご健在で毎日絵を描いてるそうです。なんとなく、最初の旦那の件や、幼少期から思春期にかけての話とか、その辺りをお伺いたててみたものの、本人から拒否されたのかもな、と思ったのです。

なんにせよ、これからは女性の時代。
男性の陰に隠れてしまい、光を浴びることもないまま歴史に埋もれてしまった女性も大勢いるでしょう。そんな女性たちに光を当てる、というのが、これからの映画の流行になるように思います。そういった点では、この作品も重要な映画と言えるかな。もうひとつ付け加えておこう。「女性」「ファンタジー」がこれからのキーワードだ。

座頭魄市orejiru at 23:07│コメント(0)トラックバック(0)映画  | このエントリーをはてなブックマークに追加

2015年01月18日



季刊誌「考える人」の最新号【特集】山極寿一さんと考える 家族ってなんだ? が面白かった。

このblogでは以前に映画「猿の惑星:新世紀(ライジング)」http://takushi.blog.jp/archives/52002637.htmlの感想を書いた際に少しだけ山極寿一さんについて触れました。山極寿一さんの著書を未読の方にはかなり興味深く読めるんじゃないかな。既に山極寿一さんの著書を読んでいる方にとっては、山極寿一さんのインタビューに目新しさは感じないかもしれませんが、コンパクトに論点がまとめられているので復習として面白く読めます。
他にも映画「歩いても歩いても」「そして父になる」で知られる是枝裕和監督のエッセイや、最近勢いのあるジェーン・スーさんのエッセイも面白い。
それぞれが、それぞれ自分の家族についての思いの丈を語りながら、「家族ってなんだ?」という問いの答えに迫ろうと試みるのですが、多種多様な家族のかたちを寄せ集めてみると結局のところ元の問いに戻って、「家族ってなんだ?」からまた始まる。

突き詰めて一言で家族を表そうとすると、結局のところ「同じ釜の飯を食うこと」だよなぁ。

座頭魄市orejiru at 21:45│コメント(0)トラックバック(0)  | このエントリーをはてなブックマークに追加
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