2014年11月

2014年11月29日

鳥肌必至の科学ノンフィクションだ!




歯車を利用しての入力から出力への変換技術は中世ヨーロッパで誕生した。

その構造が蒸気機関と結びついたとき、「産業革命」がはじまった。

その構造が数学と結びつき、「コンピュータ」が誕生した。

人類の最も偉大な発明。

それは「車輪」であり、発展系の「歯車」である。


1901年。ギリシャの小さな島の沖合に沈んでいた古代の難破船から奇怪な物体がみつかった。

その物体はなんと「歯車」の構造をもっていたのだ。

中世に誕生したとされていた「歯車」が、中世から遡ること1000年も前の古代ギリシャで使われていたのか。

多くの科学者たちがこの「アンティキテラの機械」の謎に取り憑かれ、人生をかけて挑んだが、解析は空論の域を出なかった。

このオーパーツは明らかなオーバーテクノロジーで、おそらく地球外生命体が地球に持ち込んだものであろうとまで囁かれた。

われらのバイブル、月刊「ムー」で僕も知った。

しかし、21世紀。

X線撮影法を用いてアンティキテラの内部構造を撮影しようと試みるプロジェクトチームが動き出す。

そしてついに内部構造の撮影に成功する。


そこに写っていたものは、223枚の歯をもつ歯車と、53枚の歯をもつ歯車だった。

通常であれば、歯の数は偶数で作られるはずなのに

なぜ…。



ここからがスゴい。


宇宙人が持ち込んだ説も興奮するが、それを遥かにこえる興奮が待っている。

Wikipediaで調べる必要はない。

詳細(構造のしくみ、素数の歯が意図するもの)は(2014年11月29日)現在は転記されていないから。


僕もここで説明するつもりはない。

読め!そしてのたうち回るがよい!
これが答えだ。



(残すところバグダッド電池の解明がされたら、我が生涯一片の悔い無しに死ねるよ)

座頭魄市orejiru at 11:30│コメント(0)トラックバック(0)  | このエントリーをはてなブックマークに追加
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【あらすじ】
バブルがはじけて間もない1994年、銀行の契約社員として働く平凡な主婦・梅澤梨花(宮沢りえ)は綿密な仕事への取り組みや周囲への気配りが好意的に評価され、上司や顧客から信頼されるようになる。一方、自分に関心のない夫との関係にむなしさを抱く中、年下の大学生・光太と出会い不倫関係に陥っていく。彼と逢瀬を重ねていくうちに金銭感覚がまひしてしまった梨花は、顧客の預金を使い始めてしまい……。

【感想】
予告編を観るかぎりでは、正直なところパッとしない映画だなぁと感じていたんですが、吉田 大八監督の前作「桐島、部活やめるってよ」の出来が良かったのを思い出し、それならば今作だって案外楽しめるんじゃないかなんて期待が、ムクムクと膨らんできたものですから、足をのばしてみました。

ですが、これといって悪かったところもありませんが、これといって褒めたいところもない、エンドロールのおわりまで(これは受信側に問題があるのですが)何も得ることが出来ずに退場となってしまいました。

ホンネは、パッとしない退屈な毎日の繰り返しの中で、消耗しきってしまった冴えない顔の主婦「宮沢りえ」の日常を、エンドロールまで延々と垂れ流してほしかった。興行としてはもちろん大失敗でしょうけど。

こんなに冴えないんですよ。

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レビューとか覗いてみても、ああ、宮沢りえも年を取ったなぁ…なんてのを結構みかける。

でも宮沢りえは今もやっぱり宮沢りえで、例えば先月の映画祭で「紙の月」をひっさげて登場した時の姿がこれ

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相変わらずの美しさ。

笑うことの少ない日常を送っている主婦の顔を、しっかり演じられる実力があって、なおかつ華がある。今まで気がつけませんでしたが、すごい実力派女優さんなんだなぁってのが今回唯一の発見でした。

見るからに幸の薄い主婦オーラが出ていて、年下の大学生と不倫はじめる行為もある意味「様になっていた」。

でも、物語的な何かはむしろ邪魔でした。


いつか「是枝裕和監督」×「宮沢りえ」で、日本の家族風景を撮ってほしい。何も起こらなくていい。宮沢りえが「みそ汁」を台所で作っているだけで映画になる。

座頭魄市orejiru at 00:56│コメント(0)トラックバック(0)映画  | このエントリーをはてなブックマークに追加

2014年11月16日

少し前にtwitterで自然界の青が大量に集まるハッシュタグがありました。

#なぜ青色発光ダイオードがすごい発明かと言うと青いバラがないように自然界に青色が存在しないからなんだよね

元のツイート




これに対し多くのツッコミ、反論として自然界の青色が集まったわけです。

Togetterまとめ

#なぜ青色発光ダイオードがすごい発明かと言うと青いバラがないように自然界に青色が存在しないからなんだよね に寄せられた色んな青まとめ!!









元のツイートに対する反証として、自然界の青色が続々と集まることになり、これはこれで楽しめたわけなんですが、じゃあ元のツイートが間違っていたかというと、どうやらそうでもなさそうなんです。

自然界に青色は存在しない。

これが実は正しい。


もっといえば、自然界に色は存在しない。

青色どころか、赤色も黄色も緑色も存在しない。


太陽は一連の波長からなる電磁波を放射しています。
その光の波長が物質に当たって屈折偏光して進みます。
その波長がヒトの眼に飛び込むと網膜に集光されます。
その情報が脳に伝達されて色づけされているんです。

450-495nmの波長は青として処理される。
620-750nmの波長は赤として処理される。
といった具合に。
(詳しく知りたい方はWikipedeia可視光線

全く光の届かない場所で赤いりんごが見えますか?

そこに物質としてのりんごは確認できても、真っ黒にしか見えないはずです。


どうしてその色に見えるのか。
例えば植物の葉っぱは大抵緑色ですが、なぜ緑色に見えるんでしょう。

これは水草アクアリウムをしている方なら知っているかもしれません。僕もそれで知ったくちです。

まず葉っぱに必要なのが400-500nm
この波長でカロチノイド、フラビン蛋白、リボフラミンなどの色素に作用させます。
そして600-700nm
この波長で光合成を行なっているんですね。

不要なのが500-600nmの波長です。
500-600nmの波長は葉っぱからすればいらない波長なんですね。ですからその波長を拒否して弾いてしまいます。その弾かれた波長が屈折してヒトの眼まで届いた結果が「緑色の葉っぱ」なわけです。

色が存在しないにも関わらず、その色に見えるのにはちゃんと理由があるんです。それは例外なく。

比類のないしくみをあれほどたくさんそなえている眼が、自然淘汰によって形成されえたと考えるのは、正直なところ、あまりに無理があるように思われる。——チャールズ・ダーウィン(種の起原より)


ダーウィンは眼を「完璧にして複雑きわまりない器官」と称した。最後まで眼という器官を読み解くことは出来なかった。

色ってなんだろう?


好奇心の翼を広げてもっと大きな疑問をもってみよう。


眼ってなんだろう?




色について。眼について。
或いは生物の進化についてといってもいい。

この一冊がその疑問に答えてくれる。

まさに眼から鱗がおちる本。


眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く
アンドリュー・パーカー
草思社
2006-02-23



結論はとてもシンプルなものです。


地球に生命が誕生したのは40億年前。

原始生命体からバクテリアへ、そして多細胞生物が誕生します。多細胞生物まで進化するのにざっくり30億年が経過しました。

そしてカンブリア紀(5.5億年前)に、それまで数十種類しか存在しなかった生命体が数万種類に増加しました。しかもわずか500万年の間にです。

現存する生物のほぼ全ての門(種類)がカンブリア紀に誕生したのです。

「カンブリア紀の爆発は眼の誕生が引き金だった」

これがこの本の結論です。


この仮説を証明するため一つ一つ丁寧に検証データを積み上げていて、読了する頃にはこの結論こそが真理であると確信できるはずです。

推理小説さながらの面白さで、色の、眼の、生命の相当な知識が蓄えられる良書ですよ。

装丁もかっこいい。

でも、例えばカマキリのように「複眼」のアップ写真だったら内容ともマッチしてもっとビシッと締まりのいい装丁になった気もする。


座頭魄市orejiru at 10:16│コメント(0)トラックバック(0)  | このエントリーをはてなブックマークに追加

2014年11月05日



思えば僕はいつからだったか「知ろうとすること」を放棄していました。

東北で生まれ育った僕は、震災からずっと地元のことばかり考えていて、日々twitterで情報を集めていました。わりかし早い段階で糸井重里さん経由で早野龍五さんを知り、フォローしていたのですが、逆の意見もまんべんなく取り入れておこうと手を広げ、結果的に錯乱状態のタイムラインが出来上がり、僕の足りない知識ではこれ以上情報を浴び続けるのは精神的にも危険だと判断してtwitterのアカウントを削除して離れました。

twitterから離れたあとも、なるべく整理されている(と思われる)情報を読むように心掛けていたので、想定されていたものよりも数値は低く、食べ物からの内部被爆に怯えなくてもいいんだってことくらいは知識として得ていました。

でもね。

近所のスーパーの話なんですけど、例えばほうれん草を買うときに、袋のデザインが違うのが2.3種類混在してたりするんです。おんなじ値段でおんなじ量。なにが違うのかっていうと産地が違うんですね。ほうれん草でいうと大体「福島産」か「長野産」の2種類が多い。「群馬産」もよく出回ります。


僕は、先ほども述べたように食べ物からの内部被爆に怯えなくてもいいんだってこと、ちゃんと検査されて問題がなかった「安心安全な野菜である」という事実を知識として持っていました。

でも僕の手は「長野産」に伸びてしまってた。

お米だってそう。

震災以前、東北のお米以外買ったことはなかったはずなのに、震災以後、我が家では北海道のお米を買い続けています。

地元のお米はあの年、線量の検査で引っ掛かり、出荷出来なかったんです。廃棄処分のはなしを聞いたときは辛かった。

でも、今はもう、だいじょうぶ。

だいじょうぶだって知っているはずなのに、地元を応援しているのに、復興を願っているのに、僕は、北海道のお米を買い続けてる。

妻は高校の同級生で、同じ東北で生まれ育って、同じだけ地元が好きな人で。

夫婦ともども、食材を買うことで応援に繋がるんだって意識もあるはずなのに、どうして目の前の「福島産」に手が伸びないんだろう。

それは(当時)3歳の息子のことでした。

この子には選択権がなくて、僕ら夫婦が与えたものしか食べられない。

「子どもに福島産を食べさせるなんてバカ親だ」

そういった酷い内容のことばも当時twitterでは、たくさん見掛けました。なんて酷い言葉だろうと思いながらも、僕はそれを自らに「万が一」の可能性として刷り込んでしまったんだと思います。


情報として「内部被爆に怯えなくていい」「安心安全な食材」だって知っていても、もしかしたら僕のように、そこに選択の自由があれば福島産を避けてしまっている人がまだいるかもしれない。

もし、あなたがそうであれば、是非この本を手に取ってほしい。

とてもわかりやすい言葉で、あえてワンコインで買えるボリュームに抑え、必要最低限知っていてほしいことがまとめられています。

この本が、なるべく多くの人たちに読まれることを切に願っております。


これからは積極的に福島産を選択していこうと思いました。

あ、でも東京に出回ってくる福島産のお米はブランド力があって値段的な意味で手が伸びないんですよね(笑)
たまには背伸びして高いお米で贅沢してみようかな。

座頭魄市orejiru at 19:02│コメント(0)トラックバック(0)  | このエントリーをはてなブックマークに追加

2014年11月02日

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【あらすじ】
幼少時から自分の性器を意識していたジョー(シャルロット・ゲンズブール)は、15歳の時にバイク好きの青年ジェローム(シャイア・ラブーフ)に処女を奪われる。2年後、彼女は幼なじみのB(ソフィ・ケネディ・クラーク)と共に挑発的な服装で列車に乗り込んでは、男性を誘惑しては関係を持つゲームに興じるなど、過激で奔放な高校生活を送る。やがて印刷会社に就職したジョーは、そこでジェロームと再会。彼に恋心を抱くがほかの女性に奪われ、その反動から無数の男と体を重ねていくように……。シネマトゥデイより

【感想】
ラース・フォン・トリアー監督の作品を鑑賞するのはこれで8作品目。「奇跡の海」「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「ドッグヴィル」「マンダレイ」「ディア・ウェンディ」「アンチクライスト」「メランコリア」と観てきましたが、これまでの作品の中では「メランコリア」が一番好きな作品です。次点で「奇跡の海」「ダンサー・イン・ザ・ダーク」と続きます。

今回の作品はポルノ映画に位置付けされてるようですが、ラース・フォン・トリアー監督流のコメディ映画と考えたほうが良さそうな作品でした。

コメディといっても、相変わらずの鬱っぽさは健在。

ただ、Vol2を観ないうちには感想すら出てこないというのが正直なところ。

Vol2も封切りになったので、近々観てこようかと思います。

それまで保留ということで。


座頭魄市orejiru at 21:02│コメント(0)トラックバック(0)映画  | このエントリーをはてなブックマークに追加
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