2014年08月
2014年08月06日
この表紙、この安堵感。
宮崎駿の絵はやっぱりいいですね。
目次だけでワクワクしますよ。
●宮崎駿<引退後の初仕事>引退発表から約1年。
子どもたちへの思いを凝縮した「クルミわり人形とネズミの王さま展」一挙公開
●安野秀明・安野モヨコ夫婦が見た! 触った!
「ずっと描き続けたい人」
「『風立ちぬ』でたまったストレスを発散したのかも」
「すべてに結論がある必要はない」
●養老孟司×川上量生 ジブリ30年の功と罪
●「スタジオジブリをゼロにはできない」
宮崎吾朗が語る父とスタジオの未来
●映画はすべて「書き言葉」に始まる
●鈴木敏夫を宮崎駿につなげた232冊
・読書体験は人間関係を形成する
・『宮本武蔵』『姿三四郎』、江戸川乱歩、宮本常一、ちばてつや、手塚治虫…
●半藤一利より宮崎駿への手紙
「平和で、というわが祈りは届いていなかったんだ」
●ジブリに結集した「裏方」セブン
・住友銀行で不良債権処理→美術館館長
・元ディズニー・ジャパン社長、ソニー、JAL、エッソ石油…
引退後も毎日出社してる宮さん。「思い出のマーニー」をスタッフが一生懸命作っているかたわら、宮さんがせっせとひとり励んでいた「クルミわり人形」の絵は、マーニーと同じネグリジェ姿(笑)
「思い出のマーニー」
「クルミわり人形」
こういう大人げないところが、やっぱり宮さんの魅力ですよね。マーニーより可愛く描いちゃうから、たちが悪いですけども。
読み飛ばすところが全くなかったです。なかでも、鈴木敏夫を宮崎駿につなげた232冊のリストは、これから時間かけて埋めていきたいなあ、と思いました。「遠野物語」から「あかんやつら」まで、なかなか興味深いリストとなってます。
読んだら必ずジブリ美術館に行きたくなる不思議。
来月分のチケット取ろうっと!
宮崎駿の絵はやっぱりいいですね。
目次だけでワクワクしますよ。
●宮崎駿<引退後の初仕事>引退発表から約1年。
子どもたちへの思いを凝縮した「クルミわり人形とネズミの王さま展」一挙公開
●安野秀明・安野モヨコ夫婦が見た! 触った!
「ずっと描き続けたい人」
「『風立ちぬ』でたまったストレスを発散したのかも」
「すべてに結論がある必要はない」
●養老孟司×川上量生 ジブリ30年の功と罪
●「スタジオジブリをゼロにはできない」
宮崎吾朗が語る父とスタジオの未来
●映画はすべて「書き言葉」に始まる
●鈴木敏夫を宮崎駿につなげた232冊
・読書体験は人間関係を形成する
・『宮本武蔵』『姿三四郎』、江戸川乱歩、宮本常一、ちばてつや、手塚治虫…
●半藤一利より宮崎駿への手紙
「平和で、というわが祈りは届いていなかったんだ」
●ジブリに結集した「裏方」セブン
・住友銀行で不良債権処理→美術館館長
・元ディズニー・ジャパン社長、ソニー、JAL、エッソ石油…
引退後も毎日出社してる宮さん。「思い出のマーニー」をスタッフが一生懸命作っているかたわら、宮さんがせっせとひとり励んでいた「クルミわり人形」の絵は、マーニーと同じネグリジェ姿(笑)
「思い出のマーニー」
「クルミわり人形」
こういう大人げないところが、やっぱり宮さんの魅力ですよね。マーニーより可愛く描いちゃうから、たちが悪いですけども。
読み飛ばすところが全くなかったです。なかでも、鈴木敏夫を宮崎駿につなげた232冊のリストは、これから時間かけて埋めていきたいなあ、と思いました。「遠野物語」から「あかんやつら」まで、なかなか興味深いリストとなってます。
読んだら必ずジブリ美術館に行きたくなる不思議。
来月分のチケット取ろうっと!
2014年08月04日
思い出のマーニー鑑賞してきました。
宮崎駿引退後の初ジブリ作品ということで、プレッシャーも相当なものだったんじゃないかと思います。
感想としては、物語もきれいにまとまっていたし、ジブリっぽさも効いていたし、予想してたよりも楽しめました。
冒頭シーン。ごった煮の車内って、これだけでワクワク感がありますよね。なんてことないシーンにジブリらしさを感じてにやりとさせられます。
ネットでは百合だ百合だって言われてるみたいだけれども、僕はほとんど百合っぽさを感じませんでした。
同性愛の物語というよりも、自己愛の物語ですよね。
「わたしは、わたしが嫌い。」
自己否定しかできなかった杏奈が、田舎で過ごしたひと夏の体験を通して、自己を肯定できるように成長していくおはなし。
「アナと雪の女王」もそうでしたし、これからは女性の時代なんだというのが映画を通してわかります。
嵐のなか、崖の上のサイロの中で白馬の王子(カズヒコ)をじっと待っているような時代じゃないんですよね。男に頼らず、自己を肯定し自立する。それはそれで、女性にとっては大変な時代なのかもしれませんが。
そういう意味でも、時代性をうまく取り込みつつ、ジブリらしさも忘れない本作は印象的でしたし、面白かったです。でも、ジブリが今後この作品のような路線でいくとは思えないし、次はどんな作風でくるのか気になるところ。どう進んでいくのか分かりませんが、なんにせよ毎回楽しませてくれるジブリって改めてスゴいなあと、えらく感心させられたのです。
ところで多くの方が、「マーニーかわいい!」と思ったようですけど、僕はちょっと怖かったです。杏奈とマーニーが庭で踊るシーンなんてさ、マーニーの口は笑ってるけれども、目はぜんぜん笑ってないように見えません?ここは特に怖かった(笑)
2014年08月02日
警察は汚いってのは、もはや国民のデフォルト感情になってしまっているのがなんとも情けない国だと冷ややかに見ている反面、わが子の世代が将来の夢に「大人になったら警察官になりたい!」と目をキラキラ輝かせている姿に希望も感じてます。
一人一人は、実は今でも正義感の強いかっこいい警察官で溢れているんです。でも「組織」単位ではなぜこんな汚いんだろう。
マスコミに対する嫌悪感も国民のデフォルト感情になってしまってますよね。
散々「マスゴミ」と忌み嫌われるマスコミですが、この本を通してみる北海道新聞社の報道姿勢には「頼もしさ」を感じます。
2003年、北海道新聞社(以下道新)は「北海道警察(以下道警)裏金問題追及キャンペーン」を展開したんですね。道警は組織的に裏金づくりをしているという真実を大々的に取り上げたんです。
存在しない人物への謝礼金、カラ出張、偽造領収書。次々と道警の裏を暴いていったんです。洗いざらい暴かれていく中、道警最高幹部だった原田宏二氏の実名告白が決め手となり、道警は裏金づくりを認め、9億円以上の返還、3000人以上の職員を処分する事になりました。
2004年に新聞協会賞、日本ジャーナリスト会議大賞、菊池寛賞などを受賞し、北海道新聞の功績は全国に轟きました。
と、ここまでが全国的に報道された話でして。
この後、道警が道新をですね、権力を使って全力で潰しにかかるんです。
記者が知らない水面下で、着々と裏取引が進められ、気付いた時には形勢は逆転。道新は道警に対して、新聞の一面を使って大々的に詫びの文章を掲載するまでに発展。全国のマスコミ関係者らは、この異例の事態に何かとてつもない事が水面下で起こっていることに気付くんですね。
一体その水面下で何があったのか。
その全てを、元道新記者の本人が語った本なんですね。
非常に生々しく、ドロドロの話ばかりが(しかも淡々と)書かれていますので、正直まったく楽しくないです。10年以上も前の自分らの暴かれた恥部を、未だにネチネチしつこく記者を追い回していることに寒気がします。
よっぽどの好きもんじゃない限りオススメ出来る本ではありませんが、国家権力の汚い部分が見たい!という好奇心旺盛な変わり者には大好物な本かと思います。
僕はこういうの好きなんですが、どっと疲れました。
一人一人は、実は今でも正義感の強いかっこいい警察官で溢れているんです。でも「組織」単位ではなぜこんな汚いんだろう。
マスコミに対する嫌悪感も国民のデフォルト感情になってしまってますよね。
散々「マスゴミ」と忌み嫌われるマスコミですが、この本を通してみる北海道新聞社の報道姿勢には「頼もしさ」を感じます。
2003年、北海道新聞社(以下道新)は「北海道警察(以下道警)裏金問題追及キャンペーン」を展開したんですね。道警は組織的に裏金づくりをしているという真実を大々的に取り上げたんです。
存在しない人物への謝礼金、カラ出張、偽造領収書。次々と道警の裏を暴いていったんです。洗いざらい暴かれていく中、道警最高幹部だった原田宏二氏の実名告白が決め手となり、道警は裏金づくりを認め、9億円以上の返還、3000人以上の職員を処分する事になりました。
2004年に新聞協会賞、日本ジャーナリスト会議大賞、菊池寛賞などを受賞し、北海道新聞の功績は全国に轟きました。
と、ここまでが全国的に報道された話でして。
この後、道警が道新をですね、権力を使って全力で潰しにかかるんです。
記者が知らない水面下で、着々と裏取引が進められ、気付いた時には形勢は逆転。道新は道警に対して、新聞の一面を使って大々的に詫びの文章を掲載するまでに発展。全国のマスコミ関係者らは、この異例の事態に何かとてつもない事が水面下で起こっていることに気付くんですね。
一体その水面下で何があったのか。
その全てを、元道新記者の本人が語った本なんですね。
非常に生々しく、ドロドロの話ばかりが(しかも淡々と)書かれていますので、正直まったく楽しくないです。10年以上も前の自分らの暴かれた恥部を、未だにネチネチしつこく記者を追い回していることに寒気がします。
よっぽどの好きもんじゃない限りオススメ出来る本ではありませんが、国家権力の汚い部分が見たい!という好奇心旺盛な変わり者には大好物な本かと思います。
僕はこういうの好きなんですが、どっと疲れました。