2014年08月

2014年08月30日

はじめに
2ヶ月間(後述するが正確には57日間)休まず走り続けてみての雑感。

「リア充」層よりさらにひとつ上に、層がある事に気がついてしまった。

牛乳を温めたときに現れるあの上澄みのような、ごく僅かな層。

「マッスル充」である。

「リア充」とは、実際の現実の生活(リアル生活)が充実している人間のこと。

恋人や友人付き合いに恵まれ、サークル活動や飲み会、またそれらの活動をSNSで報告と忙しい。[いいね!]

羨ましいばかりだが、走り続けているうちに見え方が変わってきた。「リア充」は可哀想なのだ。

「リア充」は自分の周辺によって充実を得ている。外的要因によってもたらされる充実感は一見華やかに見えるがその実、非常に儚い。出会っては別れを繰り返し、季節が巡るように立ち回る。

波に任せて泳ぎ上手な、雑魚である。

一方「マッスル充」は内的要因によって充実を得る。
恋人は腹斜筋であり友人は大胸筋である。

サークル活動よりハムストリングスの活動こそが至高、といった思想。

外的要因に左右されることのない、単独完結型充実感は「マッスル充」だけが味わえる。



というわけで、先月(http://takushi.blog.jp/archives/51995309.html)から考えても、だいぶ暑苦しい人間になりつつあるが、詳細へ。



31日目〜40日目
30日も同じコースを走っているとさすがに飽きてくる。そこで別ルートのコースを設定。Google調べでは6km。膝の痛みはかなり軽減されてきたので毎日6kmに昇格。

食生活のルーティンにも変化をつける。
毎週【月曜】【木曜】の2回、完全ベジタリアンにシフト。朝食は毎日野菜たっぷりスムージー。

ミキサーはこちらを使用。これがスゴい。



500ワットのパワーで氷も滑らかにしてくれる。amazonレビュー見てもわかるとおり30年以上使ってる愛用者の多いアメリカ産ミキサー。国内メーカーのミキサーではこんな馬力はない。ミキサー界の王様ヴァイタミックスも悩んだが、さすがに8万円以上するミキサー買う勇気はなかった。でも結果的にオスターで十分。滑らかでおいしいスムージーが作れる。

便も健康的な代物を産めるようになった。箸で持っても崩れない。投げつけることができるタイプ。



41日目〜50日目
自重トレーニングを追加。参考書はこちら。



【月曜日】【木曜日】にブッシュアップ、クランチ
【火曜日】【金曜日】にラットプルダウン、スクワット

本格的な夏。
ビールが恋しいが、その考えこそが前時代的思考。
思いを断ち切るためペリエ(炭酸水)を数ダース発注。
部屋に高く積み上げて仰ぎながら「これがビールだ、これがビールなのだ」念じるのではなく、発声。

THIS IS アウトプット。
キーボードを叩くのがアウトプットじゃない。
発声だよ。必要なのは胸骨甲状筋。

諸君。お気づきの通り「酔う」のにアルコールは必要ない。この文章は「ペリエ」を呑みながら書いている。外的要因による「酔い」より内的要因によって「酔い」しれよ。

「BBQ」に「ビール」が夏の定番という前時代的発想を捨て、「セロリ」を「ペリエ」で流し込む。大胸筋を叩いたら、「文明開化」の音がした。



51日目〜57日目
これまでずっと、自分の足の異臭があまりに酷くて、何度もくじけそうになった。

だが気がつくと足の臭いが全くしない体になっていた。

初めは信じられなかった。脳みそが筋肉に変わりつつある自覚があっただけに、とうとう鼻までやられたかと。

試しに1日中革靴で営業かけて歩き回った平日、帰宅してすぐ嫁の鼻に足をめりこませて嗅がせてやった。

嫁は目をまるくして驚いた。臭くない、と。
足の臭いの原因のひとつに、運動不足というのは有名な話だったようだ。



ロードバイクに興味をもつ。
ジョギングより効率的にエネルギーを消費できるという魅力と、都内早朝スタートで箱根温泉入って帰ってくることも可能にする守備範囲の広さが魅力。

ロードバイクはお高いのですぐに始められないけれども、絶対はじめよう。



58日目〜60日目
58日目のジョギング100Mほど走ってすぐに異変。呼吸がいつもと比べるとしづらい。急遽引き返して休むことに。風邪かもしれないなあ、と特に症状があるわけでもないが。うまく言えないんだけど、違和感だけがある。
59日目の朝にくしゃみ。やっぱり。2回くしゃみが出ておしまい。
60日目。念のため休養。
3日間の休養のおかげで、初期段階でウイルスを殺せたようだ。ジョギングすごい。

1日6kmにあげたおかげで150kmは達成。



2ヶ月300km完走後の数値

身長174.1cm、体重65.0kg、BMI値21.4。体脂肪率13%



たった2ヶ月前までは、体鍛えてる人を割と冷ややかな目で見ていた。正直、バカなんだろうなって。

でも、こうして走ってみると、300kmも離れたところに以前の自分が立っていて、こっちに向かって後ろ指さしてるんだけど、こっちは300km先を走ってるんだよね。

バカがどうかは知らない。
300km先を走っているのは事実。

今までバカっぽいなあ、なんて見ていた彼らは、遥か先を走ってしまっている。
追いつかないと。

3ヶ月で体脂肪10%
なんて目標は破棄することにした。

体脂肪6%までいこう。

という事で、月1更新筋肉日記は体脂肪6%が終着駅でございます。

座頭魄市orejiru at 00:28│コメント(0)トラックバック(0)雑記  | このエントリーをはてなブックマークに追加

2014年08月23日

blues

公式サイトhttp://talkingblues.jp

88年ー03年の16年間開催された伝説の「トーキングブルース」。業界人からも熱い支持を受け、チケットは入手困難のプラチナチケットとなった有名な舞台です。
(僕はダウンタウンの松本人志がトーキングブルースを話題にした事で知りました)

04年から「報道ステーション」で報道キャスターになった事を機に、「必ずいつか復活します」と言葉を残して休演となりました。

あれから10年。

ついに1夜限りではありますが、、、復活キター!

「実は私、おしゃべりだったんです。一晩だけ、時間を気にせず、放送コードを守らず、しゃべります。イメージを壊して、自分を断罪したい。お客さんには悪いけど、2時間以上付き合ってほしい」


今年に入って「AERA」ではインタビュアーに吉田豪を「指名」し、心情を語っていました。喋りたいことを喋ることが出来ない立場で10年、相当なもんがたまってるようです。

恐らくは報道の裏側を、書き起こし出来ない内容を、しゃべりたおす舞台となるでしょう。

いよいよ8/30(土)10:00〜一般発売開始です。
http://ticket.pia.jp/pia/event.do?eventCd=1429400


僕はどうしても行きたくて、このブログの影響力はほぼゼロとはいえ、万が一にも、一人でも競争相手が増えてほしくないばっかりに、先行予約開始の時点では「トーキングブルース」について触れないようにしておきました。twitterでももちろん触れませんでした。

今日22日18時に抽選結果が発表となり

25

当選!!

これで安心して記事に出来るのです。

座頭魄市orejiru at 00:07│コメント(0)トラックバック(0)雑記  | このエントリーをはてなブックマークに追加

2014年08月20日

2014年33冊め。
夏の読書にピッタリな本を見つけました。

注文の多い地中海グルメ・クルージング
デイヴィッド・シャレック
早川書房
2008-06-20


金持ちのいきすぎたワガママに翻弄されながらも、地中海をクルージングしながら腕をふるうシェフが過ごした、夏の日々を生き生きとした文章で綴られています。

一度出したメニューは二度と出すな、なんて贅沢な注文に対応するために、寄港先で旬の食材を仕入れていくんですね。

酷い話だなあ、なんて思いつつも、地中海をクルージングしながらその土地の食材を食い尽くすという「超」がつく金持ちにしか出来ない旅に、読書を通じて、同行出来るのもまた「超」贅沢だったなあ、と至福の体験でもありました。

イタリアの金持ちは違いますね。日本やアメリカの金持ちと比べてみても、なんていうか、エレガントっちゅうか。

昔なにかで読んだんですけども、日本でヴィトンのバッグ持ってる人多いじゃないですか。で、ヴィトンを大事そうに扱ってて。でも、ヴィトンは空港で雑に扱われても壊れない頑丈さが売りであって、雑に扱われてナンボのバッグなんですよね。だから日本人のヴィトン評価は間違ってるって話がありました。

エルメスの食器もそう。エルメスの食器を飾っている食器棚を見ると、本当の金持ちはあまりの滑稽さにケラケラ笑ってしまうのだとか。エルメスだろうが所詮ワレモノという感覚。

話が逸れてしまいましたが、言いたかったのはイタリアの「超」金持ちはこじゃれてないんです。圧倒的にエレガントな世界。だから読んでいて心地良かった。



セレブはどこまでもセレブですけど、船上シェフはただエレガントな料理を作っていればいいわけじゃなくて、帆を操作したり修復したり、エレガントなクルージングを維持するために大変な思いをしているわけです。汗臭い厨房のなかでヘトヘトになりながら。

縁の下の苦労を知りながら、それでもやっぱり、こんなステキな旅に同行できたシェフが羨ましいです。

自分には、いや、ほぼ全ての人が生涯叶うことはない憧れの旅。でも読書なら追体験ができます。

南国に行くなら絶対オススメ、僕は帰省のため北上して読んだんですけど、それにしても良かったです。

来年は家族引き連れて宮古島行こうと決心したのでありました。



こちらも夏にオススメ

海のふた (中公文庫)
よしもとばなな
中央公論新社
2014-07-24



ほぼ、毎年夏に読みかえしている僕にとっての夏のバイブルです。

座頭魄市orejiru at 12:32│コメント(0)トラックバック(0)  | このエントリーをはてなブックマークに追加

2014年08月15日

僕は、以前BLOGにも書いたのですが(2013年を振り返るhttp://takushi.blog.jp/archives/51975822.html)昨年3月に親しい友人を亡くしました。16歳の頃からの付き合いで、一緒に海外旅行へ出掛けたり、一時期はルームシェアまでしていた仲だったのにも関わらず、僕はその友人の死に気がつかずに、一ヶ月も放置してしまっていたんですね。親しかったのに。

2011年3月11日の震災以降、友人は日を追うごとに「うつ」になっていきました。震災以前から軽い兆候はあったのですが、明らかに、スイッチが入ったようにです。

メールの返信が来ないことも多くなり、調子がいい時に返してくれればいいや、くらいに思っていたんです。

去年の3月に仲間3人で遊ぶ約束をしていました。けれど日中は連絡が取れていたのですが、夕方になって返事が来なかったんです。僕は心の調子が悪くなったんだろうな、程度で特に気にしなかった。友人から「最近連絡が取れない。心配だ」というメールが届いたのはそれから2週間経った頃でした。2.3週間返事が来ないことは、これまで何度もあったので「そのうち返事くるでしょ」と軽く考えてた。

でも、3週目に入って何か嫌な感じがして心配になり始めました。その週の土日は予定があって動けず、ようやく彼の家に足を運べたのは4週目でした。すでに手遅れでした。3月、まだ寒いとはいえ、遺体は1ヶ月なんて持ちません。腐敗は深刻なものでした。

その事がずっと心残りで、今でも悔やんでいるんです。

仲良かったなんて言いながらも一ヶ月。その時間が僕と友人との距離を如実に表している気がして、そんなはずはないと否定してみても、時は無常にもストップしてくれずに、友人を腐らせてしまった。事実として、形として見せつけられた、というか。

悲しいはずなのに、悲しみ“ぬく”ことが出来ませんでした。

僕が悲しみぬけなかったのは、生前の面影を遺体に見つけられなかったからなんじゃないか、きっと。一緒に遊んだ友人の姿と、あの遺体の姿とが全く繋がらない。理屈ではわかってるんですけどね。

人はなぜ生前に近い姿を遺体に求めるんだろう。



「紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている」(感想はこちらhttp://takushi.blog.jp/archives/51995017.html)を購入した際、その隣に平積みにされていた著者の前作「エンジェルフライト」にも興味を持ちました。開高健ノンフィクション賞を受賞した本なら読んでおこうかな、と。

「国際霊柩送還士」という聞き慣れない職業。

海外で亡くなった日本人、その逆もしかり、家族の元に送り届ける仕事だろうな、裏の仕事は大変なんだろうな、なんて漠然としたイメージをもって読みはじめたのですが、考えていた以上に深く「死」について考えさせられる本でした。



kindle版もあります。


本書を手にとって僕は初めて「エンバーミング」の意味を知りました。遺体に防腐処理を施す技術があるってことはもちろん知ってはいましたが、腐敗の進行を遅らせるだけに留まらず、生前の姿に修復することも可能なんですね。

エンバーミングとは
人間をはじめとした動物の肉体は死後、臓器の消化酵素や体内中の微生物によって分解が始まる(腐敗、自己融解)。また同時期に死肉食性のクロバエ、ニクバエの幼虫(いわゆる蛆)の摂食活動により損壊が進む。 腐敗の程度は気温、湿度、衛生環境などによって大きく変動するが、数日で目に見える死体現象が生じ、数週間から数ヶ月で腐敗が進行しきり、白骨化する。 こうして腐敗の進んだ死体は、結核菌などの病原菌を有していたり悪臭のする体液が漏出することがある。また死後変化による外見上の変化はおおよそ見るに耐えないもの(乾燥による陥没や死体ガスによる膨張、死斑などは遺体の状態にかかわらず起こりうる)が多く、遺族に精神的なストレスやショックを与える場合がある。 このような死体(遺体)の腐敗や変化を薬液の注入により遅延させ、損傷部位を修復することで葬送まで外観や衛生を保つのがエンバーミングの役割である。
——Wikipediaより転載

海外から帰ってくる遺体は損傷が酷いものもある。国内で、病院で亡くなるのとはわけが違うんですね。手続きに数ヶ月を要するケースもあれば、紛争に巻き込まれてボロ布のようにズタズタにされた遺体もある。アメリカのように「土葬」の国であれば「エンバーミング」の技術も高いのですが、防腐処理もせずにそのまま日本に戻してしまう国もあるそうです。そういったケースの場合、遺体は液状化してしまい、遺族に見せられる状態ではない。国際霊柩送還士には「エンバーミング」の高い技術が求められるのです。

働き方が問題にされている昨今、国際霊柩送還士の働きぶりは“ブラック”すぎて絶句する人も多いと思います。なにせあらゆる国から戻ってくる遺体は、時間など気にもせず24時間到着する。そして「エンバーミング」はすぐにでも始めなければならないのだから。

遺族は大切な人を失った悲しみで、色々な手続きも出来ない。そんな遺族の負担を少しでも軽くしようと、国際霊柩送還士はあらゆる手続き(例えば故人の契約していた賃貸、携帯電話の解除など)すら手伝うのですが、読んでいて僕には到底ここまで気を回せない、そこまでする必要があるのかとさえ思いました。

でもね、彼ら「エンバーマー」のおかげで、遺族は悲しみぬけるんですよね。本書のなかで国際霊柩送還士も言っています。生前の姿が遺体に見つけられなければ、残された者はちゃんと「さよなら」出来ないんですよね。

亡くなった人でも救うことはできる。
私たちが悲しみぬいて、きちんと生きぬくことができるなら。
それを手助けしてくれるのが彼らの仕事なのだ。

「エンバーミング」について、僕も知っていれば良かったな。知っていれば、どこかにお願いできたかな。ちゃんと「さよなら」出来たかな。



生前の姿を、人はどうしても求めてしまうものです。
ですから、「エンバーミング」という技術について、知識として持っておくことは決してマイナスにはならないと思います。

出来ることならば、「死」について考える暇もなく、人生を走りきりたいもんです。けれども「死」は突然にやってくる。「死」について少し考えたい人には、本書を薦めたい。

でも、興味がわかない方が健全なのかもしれないなあ。



座頭魄市orejiru at 13:37│コメント(0)トラックバック(0)  | このエントリーをはてなブックマークに追加

2014年08月07日

知ったのはblog「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」さんの記事『クリスマスに少女は還る』はスゴ本にて。

賛否両論が巻き起こりやすいラストですが、僕はこの物語の結末はスゴい好き。

簡単なあらすじ説明
クリスマスを控えた町から、二人の少女が姿を消した。誘拐か?刑事ルージュの悪夢が蘇る。十五年前に双子の妹が殺されたときと同じだ。そんなとき、顔に傷痕のある女が彼の前に現れた―「わたしはあなたの過去を知っている」。一方、監禁された少女たちは力を合わせ脱出のチャンスをうかがっていた…。巧緻を極めたプロット。衝撃と感動の結末。新鋭が放つ超絶の問題作。
amazon商品説明より引用

プロットも素晴らしいけれども、それより何より二人の少女、サディーとグウェンの人物像が素晴らしい。個性的なキャラクターは魅力に溢れ、いつの間にか僕も二人にひどく肩入れしながら読み進めました。
「アナと雪の女王」や「思い出のマーニー」でも感じたことですが、「同性」で表現された方が、愛とか絆ってやつが、より純粋に見えるのは不思議なもんです。
自分が入り込む隙もない崇高さが、胸を打つんでしょうね。サディーとグウェンの関係、ほんと、いいなあ。

2014年読んだ本ベスト10には間違いなく入ってくる作品です。

【警告!】
amazonのレビューにはネタバレが含まれています。
なるべく目を通さず、速やかにお買い求めください。

クリスマスに少女は還る (創元推理文庫)
キャロル オコンネル
東京創元社
1999-09



座頭魄市orejiru at 19:20│コメント(0)トラックバック(0)  | このエントリーをはてなブックマークに追加
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