2011年08月

2011年08月03日

“美こそ世界を救う” ドストエフスキー

美しい自然に囲まれた南フランス、バルジャック村。ショーレ村長は子供たちの未来を守るため“学校給食と高齢者の宅配給食をオーガニックにする”という前例のない試みに挑戦しました。大人たちは「オーガニックは値段が高いのに、村の財政でまかなえるのか」と戸惑っていましたが、オーガニック給食や学校菜園での野菜作りを通して自然の味を覚えた子供たちに巻き込まれ、小さな村は少しずつ変化していきます。
-公式サイトより転載-


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原発問題抜きにして、息子が産まれてから食についてよく考えるようになった。
息子はアレルギーをいくつも抱え、アトピーにも悩まされている。
たまごに至っては直接たまごを食べたら死ぬ数値が出ている。

アメリカの研究結果で近代史上初めて親の世代よりも子供が健康的に劣っていると発表された。
これはとても恐ろしいことだと思う。

“オーガニック”な食に変えれば、健康は取り戻せるのか
これに関しては関連性は証明されていない。
“オーガニック”であれば健康でいられるわけではなく、当然ながらバランスのいい食生活こそ健康の秘訣だ。バランスさえ保てば“オーガニック”である必要性はないのかもしれない。数値上は“オーガニック”に価値はまだない。


それでも“オーガニック”という生き方に、希望がある。

農薬を使用している畑と無農薬の畑の土を比べてみると一目瞭然だ。農薬を使用した畑は殺虫剤も入っているため、虫は畑に近寄らない。ミミズも寄り付かない。

虫が寄り付かなくなった土はどうなるか。

自然が生み出す養分はなく、農薬に依存してしまった“死んだ土”は掘ってみると硬い塊になってしまう。雨が降っても硬い土には浸透する事なく、泥水として流れていってしまう。

一方で農薬を使用しない畑には虫が集まり、ミミズも多い。掘ってみると塊にはならずボロボロと細かく崩れる土となる。雨が降ると土が吸収してくれる。これが“生きた土”

僕は岩手県の田舎で育った人間で、よく自然の中で遊んでいた
裸足で歩くと“死んだ土”と“生きた土”の差はよく分かる。ほんとに。
決して大袈裟ではなく、ぬくもりがある。


このドキュメンタリーの舞台であるバルジャック村ではじまった“オーガニック化”は序盤の義務教育に若干疑問は残るものの、そのマイナスを加味してもなお、とても素晴らしい内容だ
子供たちが自然から学び、自然と共存していく喜びが芽生えて行く姿にほろり。
なにより、子供たちがとてもうつくしい。
未来が楽しみでしかたない。オーガニックに育ったこの子たちが大人になる頃、きっと環境は変わっているはず。
“オーガニック”は環境問題を考えるきっかけにすぎない。

原発問題を抱える今
是非手にとってもらいたいドキュメンタリーです。

補足
監督の主張が強すぎてやや受け手にはうざい部分もあります。
内容が素晴らしいのでオススメ作品には変わりはありませんが
主張は省き、“オーガニック”な編集をしてくれれば完璧でした。

座頭魄市orejiru at 14:24│コメント(0)トラックバック(0)映画  | このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年08月02日

“人は皆、後戻りできないと言うが、目の前が崖なら―― そのまま突き進むか、まわれ右をして前に進むか、どっちがいいと思う?”

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1968年、南を目指して旅に出た2人のアメリカ人がいた。
のちにこの旅は伝説の旅となる。
人類未踏の地“パタゴニア”の高峰目指し
最高にクレイジーな景色を見るためだけに。

この旅の後、2人のアメリカ人
イヴォン・シュイナードとダグ・トンプキンスはそれぞれ
「patagonia」と「THE NORTH FACE」を立ち上げる事になる。

イヴォンとダグの旅を40年の時を越え今、
一人の青年がフィルムを手に追体験をするドキュメンタリー
日本が今抱えているエネルギー問題についても
深く考えさせられる作品


船のマストが折れてしまうハプニングが起こり、燃料も底をつき、どうにもならない状況の中で笑顔で青年が言った言葉がかっこよかった。こんな過酷な状況でそれを笑って言えるとは。

冒険の言葉が乱用されている
想定外の事が起きた時こそ
冒険のはじまりだ


そしてその冒険はイースター島に流れ着く。
そのイースター島があまりにも美しすぎて…。


イースター島のモアイ像、何故作られるようになったのか
何故乱立しているか、何故倒れていたり埋められていたりしているか
僕はこの映画を見るまで知らなかった。

モアイ像が作られはじめると、イースター島に人が集まるようになった。
するとみんながモアイ像を作り始めるようになった。
モアイ像を運ぶため(丸太で転がして運ぶため)
イースター島の木がどんどん切り倒された。
人々はモアイ像を作る事だけに集中した。
そして木もなくなってしまった時、人々は奪い合いを始めた。
殺戮、共食いの果てに3万人いたイースター島の住民は111人になってしまった。


悲しいことに
人間は歴史から教訓を得られない
それだけが学べる事だ


そしてついにパタゴニアの地へ
その映像は是非、映画で味わってみてほしい。
最高にクレイジーだ。

イヴォンとダグは、このパタゴニアの地を踏み、
自然を守るために「patagonia」と「THE NORTH FACE」を創立した。
誰もが知るほどのブランドに成長させた。
けれど、多くの人がイヴォンとダグのメッセージを知らない。
2人はずっと闘ってきた。産業化が進む世界と。
自然保護活動家となる道ではなく、あえてアプローチを変え
アウトドアブランドで勝負をした2人。

2人は言う

そろそろ自然に依存している事に気付くべきだ



エネルギーを得るためにダムが作られ電力を得て
僕らはより快適な生活を得てきた。
自然を代償に発展をし、そうしていくつもの文明が滅びた
僕らは何も学ばないのだ。

僕はゆっくり、真剣に考えていこうと思う。


※2013年にパタゴニアの地にダムが建設される予定です。


座頭魄市orejiru at 00:05│コメント(0)トラックバック(0)映画  | このエントリーをはてなブックマークに追加
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